こころのなかの小さな声

ささいなことでも考えたことを記録していくブログ

ローズレデイースクリニックにかかっています

今日は初めて土曜日に来ました。ものすごい人です。廊下まで人で溢れています。やはり仕事してる方は土曜日が来やすいですよね。

 

夫連れの方も多くいます。なんか微笑ましいです。妻が採血室に呼ばれた時、小声で俺も行った方がいい?って聞くあたり、優しいですね。

 

そしてたいていの夫さんがポカポカ暖かい待合室で居眠りしてます。妻も大変だけど、きっと夫も仕事で疲れているのでしょう。

 

二時間半待って診察に呼ばれました。

松井先生、開口一番、

「お待たせして申し訳ありません」と。

なかなかこう言える先生、少ないと思います。

 

採血の結果、

E2 59.5(前回25.3)

FSH 42.1

LH 3.2

とのことで自己注射は続行。

 

フォリルモンとゴナールどちらにしますかと聞かれ、選べるんですか?と聞いたところ、

フォリルモンは自費で内診がいらない

ゴナールの場合は保険診療で内診が必要、ただし二週間おきにしか出せない

と説明を受けました。

 

そこで最近フォリルモンの針がしんどくなって来たのでゴナールを希望しました。

 

内診にに時間がかかってしまうのは気が引けたけど、汗だくになってタイツ脱いで速攻台に乗り、超高速でタイツはいて内診室を出ました。

 

内診結果は前回と変わらず「左に袋状のものがある」状態。これが卵胞なのかはわからないとのこと。

 

次回の予約を取って診察は終了。終わり際、先生も大変ですね、と言ったら「お待たせしてるのが申し訳なくて・・・」とおっしゃっていました。

 

この病院は院長の石塚先生はじめ、病院のスタッフも不妊治療法してる患者さんの辛さをよく理解しているし、人を人として扱うことが徹底されているから、待つことくらいなんてことない、と私は思います。

 

院長先生の治療方針や人柄を感じます。

いろんな病院で傷ついて来た人は、ここはほんとおすすめです。

頭ん中で不妊にまつわるマイナスのおしゃべりが止まらないとき「瞑想」がおすすめ

不妊治療中、いつでも前向きでワクワク幸せな気持ちの人はすくないのではないだろうか。最初はいいだろう。でもそれが1年、2年、3年と続くと、失望や絶望、猜疑心と毎日付き合うようになる。何を見ても子どもにつなげて考えてしまい、いつも頭の中で次に向けての戦略を練ったり、自分や夫を責めたり。悲しい気持ちから抜け出せなくて日常に支障をきたす人も多いと思う。

 
私も去年は仕事してても街を歩いていても、小さな子どもを見かけては泣き、新米ママを見ては泣き、家族サービスするパパを見ては泣き、悲しくて悲しくてほんとうにしょっちゅう泣いていた。同時に食欲もなくなって激やせした(164センチで46キロまで落ちた)。
 
その頃、同僚の出産・妊娠がことのほかこたえて「おめでとう」と言いながら心からはそう思えていない自分に嫌気がさして、そんな自分をまわりに気づかれないようにトイレに逃げ込んだりしていた。
 
家では、しゃべらないわ、よく泣くわ、ご飯は食べないわで、夫がマジで心配。会社までよく送り迎えをしてくれた。
 
この合間に、医者からひどいこと言われたり話(このはまた後日詳しく!)、まったく希望の持てないホルモン値だったりして、人生久々にどん底の気分を味わった。(母の介護と逝去に匹敵するどん底だった)
 
しかし、これだけどん底に落ち込みながらもいつも心の片隅では、物事を違う角度からとらえることができればもしかしたら楽になれるのかもしれない、という漠然とした思いがあった。
 
“落ち込むかどうか、傷つくかどうかは自分が決められる”
 
頭ではわかってはいても、まだまたその領域には到達できないでいる。感情を把握することができるようにはなったので、ある程度はコントロールできるようになったが。
 
いろいろ試してみて心の平安を取り戻すのに有効なのは、昨日も書いたけど『大人の塗り絵』。アート性の高いオシャレなものがおすすめ。
 
あともう一つは『瞑想』です。(実は塗り絵にも瞑想のような効果がある)
 
ほんとうにわかりやすく、素人さんでもすぐにできるようになるのがこの本。
 

 

 

 

始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)

始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)

 

 

 

 

 
書いてある通りにやったら3回目で頭ん中になんにも浮かばない、シーンとした状況が訪れた。やると頭スッキリします。おすすめ。
 

不妊ストレス解消にもってこい!大人の塗り絵コロリアージュ

不妊治療中の心理的段階としてはいろいろあって、街中で赤ちゃんを見かけたりお腹に赤ちゃんがいますのワッペンを見ただけで涙がじわっと出てくるときもあれば、なんだか今周期は大丈夫そうだとあまり根拠のない期待を抱き、何も見ても意外と平気な時期もある。

 
いずれにしても「妊娠したい、赤ちゃんが欲しい」という思いはいつも頭の中を駆け巡っていて、かなり脳内は忙しい状態になっている。
 
そんな頭を少し休めて、なおかつストレス解消にもぴったりなのが「大人の塗り絵」だ。フランスではコロリアージュと呼ばれていて大人気とのこと。
 
私も2ヶ月前からハマっていて、かなり塗り込んだ。
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塗っていると不思議と心が落ち着いてくる。そして頭の中が空っぽになって、気がつくとあっという間に1時間くらい平気で経ってる。ときどき瞑想もするけど、似た感じがあります。
 
あまりにハマりすぎて、今持っている色鉛筆じゃ我慢できなくて(トンボ36色、テカってしまって重ね塗りしてもきれいに発色しない)、米国Amazonで重ね塗りがきれいだという高い色鉛筆(72色!)を注文してしまった。



日本のAmazonだと輸入品で11,400円。米国Amazonだと送料含めて8,500円くらい。注文から到着まで20日ほどかかるけどね。
 
一緒にまだ日本で発売していない塗り絵も購入。

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もうすぐ届くのでいまからワクワクしています。

不妊ストレス、子どもの話がこたえるとき

子どもがいる人と子どもがいない自分を比較するとつらくなる。「持てる者(マジョリティ)と持たざる者(マイノリティ)」の構造は簡単にひっくり返るから怖い。例えばパートナーの有無という点からみたら、わたしは「持てる者」でシングルの人は「持たざる者」だ。わたしのちょっとした発言(夫の話や、義母の話など)で傷つく人もいるかもしれない。
 
これまで不妊治療を続けてきて「持たざる者」の気持ちがよくわかったせいか、その辺は自然とアンテナを張って話している自分がいる。
 
不妊治療中の身として、子どもの話をされても気に障る人とそうでない人がいる。その違いは「持たざる者」の声なき声の存在を知っているかいないかの違いなのではなかろうか。
 
どちらかが優れていて、どちらかが劣っていると捉えてしまうと所有の有無で判断し、鼻高々になったり落ち込んだりと大変だ。だからこの構造から相手を恨んだり自分を卑下するのは、実は結果的に自尊心を低下させる不毛な戦いなのである。
 
持っていようが持っていまいが、いまあるそのまんまの自分を良いと、そしてこれまでの自分の生き方をこれで良かった、と思えるようになりたい。
 
昨日紹介したジャンヌさん本(2冊目)から、少し長いけどまた引用します。
 
以前「心配の種を拾ってもそれを育てなければいいのです」といいました。「心配するな」といわれれば難しいでしょうが、つい心配してしまったとしても「あ、また心配になった。でもこれ以上は心配しなくていいのだ」と思うようにすれば、いくらか気持ちが軽くなるのではないかしら、と考えたのです。もちろん種にもいろいろあって、ぜひ見つけて拾いたい種もあります。とりわけしあわせの種ならば、どなたでも見つけたいと思われるのではないでしょうか。
(中略)
たしかに、種どころか、しあわせなとまったく見つけられない気持ちになることもあるでしょう。もう二度としあわせを感じられないかも、と思うこともあるでしょう。それでも、種そのもの、しあわせそのものは消えません。いつかまた、少しでも元気になったら、見つけられる日がくるでしょう。悲しいことやつらいことがあっても、そのあとにしあわせはやってくるのです。泣いて過ごす日があっても、それがずっと続くわけではないのです。
しあわせは、涙のあとにきっと届くのですから。
しあわせは涙のあとに届くもの

 

 

 

しあわせは涙のあとに届くもの

 

 

 

 

 
 
この文章にはずいぶんと救われた。ジャンヌさんは残念なから今年亡くなられたが、彼女のメッセージはいまでもわたしの中で生きている。
 

高齢で不妊治療中の働く女性、ここがストレス

高齢で不妊治療中の働く女性は、人によってはかなり責任のある地位にいたり、重要な仕事を任されている人が多いのではないだろうか。

わたしはちいさな会社に勤めていて、わたしと部下(4月からの新人さん)のふたりで事業を切り盛りしてる。


ここでわたしは二つのことで気が重くなる。ひとつは仕事の量。まだ新人さんはほとんど戦力にはなってないとはいえ、ファイルの整理やデータベース入力など、こまこました仕事も全部わたし1人でやらなければいけない。膨大な仕事を前にものすごく憂鬱になる。

 

もうひとつは理由。「子どもの熱がさがらなくて」「せきがとまらなくて」といわれたら「はい、お大事に」としかいえない。その圧倒的な理由の正当性にひねくれた気持ちがわきおこる。いいよね、まっとうな理由のある人は。(ああ、言ってしまった)

これは、「持てる者(マジョリティ)と持たざる者(マイノリティ)」の構造で自分と相手を捉えているからこそでてくるものだ。

いいよね、お金のある人は
いいよね、幸せな人は
いいよね、彼氏のいる人は

裏には持てていない物への「あせり」や「ねたみ」、このままずっと持てないのではないかという「恐怖」がある。

この構造に入ってしまうと、自分自身がかなり苦しい。
だからわたしは「こんなにひねくれちゃうくらい、わたしにとって子どもがほしいんだな」と考えるようにしている。
それで、あんまりひねくれた感じをこねくりまわさないようにして、「さ、仕事仕事」と頭を(無理やり)切り替えるのだ。

これはここ半年くらいでやっと思えるようになった。
自分のやり場のない嫉妬心や悲しみに途方にくれて、毎日毎日家で泣くという日もあった。たぶんホルモンバランスの関係だと思うけど、周期的にうつの時期がやってきて、湖の底に沈んだように救いようのない暗さが襲ってくるときもあった。

こんなとき私の中にすっとはいってきたのは、シスターの言葉だった。

自分のこと、家族のこと、将来のことで気になったり不安になり始めると、その気持ちはなかなか消えません。でも大丈夫。心配や不安を育てなければいいのです。心配の種はいろいろなところに落っこちています。間違って拾っても、それを養わないようにすればいいのです。

 

しあわせは微笑が連れてくるの

しあわせは微笑が連れてくるの

 

 

読んでいると、今のままの自分でいいんだ、と思えてほっとします。またシスターの微笑に癒されて肩の力が抜けました。

不妊治療中で煮詰まっている方にはかなりお勧めの本です。

 

 

不妊治療中、同僚の子ども話にじわじわダメージが来たときの対処方法

現在40半ばで、今年が最後と思い不妊治療中を進めている。治療歴は4年。この間、周りがどんどん妊娠。妊婦見ながらの仕事って辛いですね。ほんと苦行のよう。最近は「苦行」から「修行」と思えるようになったけど。

 
それでも修行の辛さは相変わらずで、妊婦は出産し、子どもが保育園に通いだし、また新しい話題でまわりの出産経験者と盛り上がる。それがいまは一番キツい。
 
私は従業員10名ほどの小さな会社に勤めている。先月から後輩が一人産休に入った。彼女には申し訳ないけど、気持ちが掻き乱れる機会が減ってずいぶん楽になった。
 
しかし、4月から新しく入った人は小さなお子さんがいらっしゃるので、1日3〜4回子どもの話、保育園の話で盛り上がる。この頻度が多いときなんかは思わず夫に「今日は試練です」とメールしてしまう。(だいたい夫からは「おつかれさまです」と返事がくる)
 
でも修行も年季が入ってくると、以前だったらトイレでひっそり泣いたりしていたのが、いまはこんなふうに対処することが多い。
 
ーーーーー
「あ、話が始まった」(事実の認識)
          ↓
「どんな感じだろう」(自分の反応をみる)
          ↓
「自分と比べて状況を比べて落ち込んでしまう。絶望的な気持ち、悲しみ、焦燥感、劣等感」(モヤモヤした感情を言葉で整理し、つかまえる)
          ↓
「たったいまどうしようか」(自分がどう行動するか考える)
          ↓
「聞いているとつらいので①この機会にトイレに行く②キリのいいところで仕事の件で声をかける③お客様に電話をする④他の人と話す」(幾つかの選択肢から行動を選択する)
ーーーーー
 
以前は自分の感情をコントロールできなかったが、この方法を意識するようになってから、どんなに落ち込んでも、悲しくても、自分の中でモヤモヤの正体をつかむことによって必要以上に傷ついたり引きずったりしないようになった。無傷というわけにはいかないけど。ものの本には「傷つくか傷つかないかは自分の捉え方次第」とあったが、その境地にはまだまだです。
 
この方法についてはまたもう少し別の機会に整理してみたいと思います。
 
東京では桜がすっかり終わり、ツツジの季節です。
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